保険料、税金の計算が難しい③
セミリタイア後は自分で保険料や税金の計算をしなければなりません
会社員は全て人事部が計算して、納付までしてくれます
セミリタイアを目指す立場としては、アバウトに生活費は計算していますが、保険料や税金を詳細に確認してギャップを埋めたいと考えています
前回に引き続き健康保険料や税金の計算をしていきたいと思います
【前提条件】
健康保険料や税金を計算するにあたり、下記の前提を立てました
年齢 私、妻共に同い年とします。
50-59歳 私、妻共に年75万円づつのアルバイト収入がある
60-69歳 夫婦二人とも無収入。年金も繰下げ
70歳以降 私、妻共に年金の繰下げ受給開始。私208万円/年、妻92万円/年を受給
住居 東京都台東区に一生涯住む事とします
その他 投資で得たお金は特定口座のため本試算より除外
【前回までの健康保険料計算】
50-59歳までの健康保険料は年間68,400円
60-64歳までの健康保険料は年間41,000円
【65-69歳】
65歳になれば別途、介護保険1号被保険者となり、介護保険料の支払い義務が発生します
<健康保険料>
健康保険料は65-69歳まで無収入(70歳からの繰下げ年金受給を想定)のため、7割軽減措置が受けられるため、年間31,600円が想定されます
<介護保険>
介護保険は73,700円を基準として、住民の所得により掛け目が変わり、保険料を算出します
例えば、高収入の方は掛け目が2.0となり、73,700円×2=147,400円となる仕組みです
我が家の場合は、65-69歳までは収入が無い前提ですので、最下限の掛け目である「0.3」が適用されて、22,100円×2名分の支払いとなります
<年間の支払い額>
健康保険料31,600円+22,100円×2名分=年間75,800円となります
50-59歳までの健康保険料は年間68,400円
60-64歳までの健康保険料は年間41,000円ですので、若干の増加となります
【70-74歳】
70歳より繰下げした年金受給が開始され、所得が大きく変わります
69歳までは所得がありませんでしたので、軽減が受けられました
私、妻共に年金の繰下げ受給開始。私208万円/年、妻92万円/年を受給予定ですので、計算式が大きく変わります
(健康保険料)
所得を計算するにあたり、公的年金は「公的年金等控除」が適用されます
65歳以上、330万円以下の公的年金収入であれば110万円の控除となり
私の場合は208万円-110万円=98万円
妻の場合は92万円-110万円=0円
の健康保険料を計算する際の「所得」となります
これを前提とすると所得割は年61,200円の負担となり、軽減措置が2割しか受けられないため、均等割りが84,400円の負担となります
(介護保険料)
介護保険も同様に年金受取の所得を前提として計算しますが、非常にややこしいです
まず、自身が住民税の課税対象者か否かの問題があります
台東区の住民税で非課税となる対象は
「合計所得金額」が35万円×2名(夫婦)+21万円=91万円以下の場合は非課税となります
問題となるのは「合計所得金額」で、何を指しているのかが不明瞭です
私の場合は年金収入が208万円ですので、「合計所得金額」が控除前であれば、確実に課税対象者となります
一応は課税対象者を前提として介護保険料を計算すると110,500円となります
ここでも「合計所得金額」が出てきます
この「合計所得金額」が何も控除される前の年金額そのままであれば、結構高額な負担となります
妻の場合は92万円の収入ですので、住民税課税対象者であるため、年間81,000円となります
(支払の合計)
健康保険 145,600円
介護保険 191,500円
合計 337,100円
上記の金額が正しいのか分かりませんが、正しいとすれば年間24万円を想定していた私の計画が狂います