生活費(インフレリスク編)
セミリタイア後の生活費を検証する中で月々の生活費や税金関係はある程度予想がつきます
しかし、今考えている生活費が40年後も正しいのでしょうか?
今は月々20万円で暮らせるかもしれませんが、物価が上昇して50万円無ければ暮らせないかもしれません
【日本のインフレ率】
日本の直近20年のインフレ率平均は0.13%と20年前から物価は変わっていません
※消費税分は実質的に伸びているはずです
この状況が続けば、月々20万円の生活費と想定しても間違いありません
しかし、日本ではこのような現状ですが
アメリカや諸外国では物価はきちんと上昇しています
(アメリカのインフレ率)
平均では2.14%、20年前から比べると物価は1.5倍となっております
また、日銀のインフレ目標も2.0%を謳っており、40年間ずっと物価が変わらないという事はなさそうです
【年金のマクロ経済スライド】
年金支給額は2004年よりマクロ経済スライド方式が導入されています
これより以前は物価スライド方式が採用され
2014年は物価が2.7%上昇、賃金が2.3%上昇しました
物価スライド方式であれば伸びが低い方の2.3%年金支給額を引上げていましたが、
マクロ経済スライド方式により年金支給額は0.9%の引上げとどまりました
マクロ経済スライド方式は物価や賃金の変動率から、被保険者の減少や平均余命の伸びに応じて算出した調整率を計算する事となります
大雑把に言えば、「物価が上がっても、お金が無いからちょっとづつ支給額を少なくするよ」と言う事でしょうか
【インフレ率をどうとらえるか】
40年後の物価は今後のインフレ率想定により大きく変わります
インフレ率を1%と想定すれば、今の生活費20万円は40年後に30万円が必要です
インフレ率を0.5%と想定すれば、同様に40年後に24.4万円が必要です
アメリカのようにインフレ率が2.0%ならば、44.2万円となります
こればかりは誰にも予測出来ませんが、リスクを考ればインフレ率0.5%は考えていた方が良いのではないでしょうか
【自分の生活費で検証してみた】
基礎的な生活費は現時点で約25万円
90歳までは生きる予定
(90歳までに必要な生活費)
現在の生活費×40年 1億3,700万円
インフレ率0.5%想定 1億5,200万円
インフレ率1.0%想定 1億6,800万円
50歳時点で1億5千万円の資産と年金7,000万円(90歳まで)を持ってセミリタイヤする予定です
遊興費は削られますが、普通に生活する分には問題なさそうです
年金もマクロ経済スライドとは言えど少しは受給額が増えるでしょうし、65歳頃まではアルバイトをする予定でもありますので、もっと遊興費は増えるのではないでしょうか
【結論】
ハイパーインフレにでもならない限りは我が家は大丈夫
ただし、旅行の回数は減るかも